電子帳簿保存法令和5年度改正解説と検討の手引き

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コラム

日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)からのお知らせ

本コラムは、JBMIA DMS部会の委員が持ち回りで、文書管理等に関する最近の関心ごとについて記載する不定期掲載のコラムです。
本コラムの内容や意見は、全て執筆者の個人的な見解であり、各委員が所属する組織及びDMS部会を代表する見解ではありません。

2025/08/26

情報爆発の時代に感じること

かなり前―おそらく数十年前になると思います―「情報爆発」という言葉を使った記事を読んだ記憶が、ふとよみがえりました。今では、インターネット上に膨大な情報が蓄積され、生成AIによっても日々新しい情報が生み出されています。動画サイトには無数の動画が投稿され、SNSには写真や動画などのデータが次々とアップロードされています。さらに、IoTによっても常に新しいデータが生成され、蓄積され続けています。

実際にどれほどの情報量があるのか気になって調べてみたところ、調査会社IDCジャパンの報告によると、2010年時点で世界の総データ量は約2ゼタバイトだったのに対し、2025年には年間で生成されるデータ量が180ゼタバイトに達すると予測されているそうです(1ゼタバイト=1兆ギガバイト)。
(参考:https://bp-platinum.com/platinum/view/files/sps/trend/tr20240430-2/)情報は単に増加し続けているだけでなく、その恩恵を感じている人も多いのではないでしょうか。

電子データは、生成AIによるコンテンツ、写真、動画、センサーの記録など、紙では到底扱えない量とスピードで増え続けています。かつては紙や磁気テープ、光ディスクなど、物理的に目に見える形で情報が保存されていましたが、今ではクラウドやサーバーなど、目に見えにくい場所に、しかも小さなスペースに大量の情報が蓄積されています。

とはいえ、それらのデータも集まれば膨大な容量となり、保存や処理のためには大規模な設備が必要になります。生成AIの演算処理の増加もあり、「データセンター」の重要性はますます高まっています。最近では、その「データセンター」の建設に対して、各地で反対運動が起きているというニュースをよく目にするようになりました。理由はさまざまですが、騒音、排熱、水資源の使用、電力消費、景観への影響などが挙げられています。

しかし、情報爆発の流れが今後減速するとは考えにくく、「データセンター」の必要性がなくなることも想像しにくいのが現実です。「データセンター」は私たちの生活の利便性を支えるインフラであり、その裏には、どこかで負担が生じている可能性があることも理解しておくべきでしょう。そのうえで、保存する情報量を減らす技術、排熱の抑制、省電力化、冷却技術の進化など、「データセンター」の課題を解決する技術の発展に期待しながら、情報爆発の時代とうまく付き合っていく必要があると感じています。(K.T)

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