過去5年間で作成した文書はとても見切れないほど膨大な量ですが、少しずつ見始めて、提案書や報告書として完成された文書は、その資産を承継するために必要なものと分類しました。一方で、最終成果物になるまでに産み出された、その何十倍ものゴミ化した文書はそのまま廃棄資料の対象になりました。
進めていくうちにふと思いました。今、廃棄の対象にした文書こそ、最終成果物に至るまでの過程を示した大切な資産かもしれないと。幾度もバージョンアップされた資料を遡れば、そこに行き着く過程を思い起こすことができます。上司からのダメ出し、関係部門からのありがたい(?)ご指摘、何回にもわたる数字の見直し、それらに基づく変更また変更、そして通すための根回し、などなど。一つの文書を完成させるためにはかなり長い時間を費やしており、その過程には何が理由でどう対処したか、小さなノウハウが詰まっていそうです。
最近は仕事で生成AIを使うこともあるかと思いますが、ビジネス活用の代表例は「要約」・「検索」・「自動化」ということらしいです。そのうちに、問いかけたら、勝手に決裁者の特性と文書作成の小さなノウハウを吸い上げてくれて、「こうすれば一発で通るよ」と教えてくれる気の利いたツールも登場するだろうか。それとも「そんな仕事の仕方じゃだめだ」とバッサリ切られるだろうか。などと考えながら少しずつ整理を続けています。(M.K)
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