電子帳簿保存法令和5年度改正解説と検討の手引き

会員の募集について

コラム

日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)からのお知らせ

本コラムは、JBMIA DMS部会の委員が持ち回りで、文書管理等に関する最近の関心ごとについて記載する不定期掲載のコラムです。
本コラムの内容や意見は、全て執筆者の個人的な見解であり、各委員が所属する組織及びDMS部会を代表する見解ではありません。

2024/07/29

文書作成時の小さなノウハウ

 先日、社用パソコンの使用期間が5年を経過し、新しいパソコンと入れ替えるようにとIT部門から指示がありました。今のままでも仕事には何ら問題がないので、正直、交換作業が面倒くさいと思いましたが仕方がないです。せっかくだからと思い直し、これを機にたまった保管文書の整理しようかと過去の資料を見始めました。
 過去5年間で作成した文書はとても見切れないほど膨大な量ですが、少しずつ見始めて、提案書や報告書として完成された文書は、その資産を承継するために必要なものと分類しました。一方で、最終成果物になるまでに産み出された、その何十倍ものゴミ化した文書はそのまま廃棄資料の対象になりました。
 進めていくうちにふと思いました。今、廃棄の対象にした文書こそ、最終成果物に至るまでの過程を示した大切な資産かもしれないと。幾度もバージョンアップされた資料を遡れば、そこに行き着く過程を思い起こすことができます。上司からのダメ出し、関係部門からのありがたい(?)ご指摘、何回にもわたる数字の見直し、それらに基づく変更また変更、そして通すための根回し、などなど。一つの文書を完成させるためにはかなり長い時間を費やしており、その過程には何が理由でどう対処したか、小さなノウハウが詰まっていそうです。
 最近は仕事で生成AIを使うこともあるかと思いますが、ビジネス活用の代表例は「要約」・「検索」・「自動化」ということらしいです。そのうちに、問いかけたら、勝手に決裁者の特性と文書作成の小さなノウハウを吸い上げてくれて、「こうすれば一発で通るよ」と教えてくれる気の利いたツールも登場するだろうか。それとも「そんな仕事の仕方じゃだめだ」とバッサリ切られるだろうか。などと考えながら少しずつ整理を続けています。(M.K)

これまで掲載したコラム

年代をクリックすると過去の掲載分が一覧で表示されます。

>> 戻る