最近、あらゆる媒体で利用されているQRコードの可能性について書いてみます。
QRコードは株式会社デンソーウェーブが発明した、2次元のシンボルで情報を表示するコード体系です。おもな利用シーンとしては、Webページへの誘導目的で、URLをQRコード化して利用者に提示し、スマホなどでそのWebページの利用を促すことが多いようです。利用者からすれば、QRコードが表す情報自体は意識しない利用方法です。この利用形態であればWebページ上のアプリケーションで如何様にも応用が可能です。先日、ある飲食店に入店したら水は運ばれてきましたが、いくら待っても注文をとりに来ませんでした。なんと、店内メニューを一切廃止していて、利用者がテーブルに貼られたQRコードを自分のスマホで読み取り、Webメニューを見てそこから注文を入力するという年配者には信じられないような飲食店でした。
ところで、URLの情報量は100文字前後で大したことがありませんが、QRコードはかなりの情報量を表現できる可能性を秘めています。モデル2という規格では漢字換算で1817文字を1つのQRコードで表現できます。
前述したWebページへの誘導は利用時にインターネットにつながる環境でないと使えません。しかし、オフラインの紙上に大量の情報を表現するQRコードを印刷しておくことでデジタル情報を紙で保持することが可能です。そこでJBMIAでは取引書類の情報をQRコード化して取引書類の発行側が余白に印刷して相手に発行し、受領側がそのQRコードを読み取って帳簿への記帳や電子保存の検索情報に利用するという運用を提案しています。
紙がデジタル情報を伝達する媒体となる運用です(T.M)。
ちなみにこのコラムをQRコード化してみました。