4月上旬から5月一杯にかけて外出自粛要請などで巣ごもりしていましたが、徐々に動き出すようになっても、観光地は賑わいよりは「客が多くないことが貴重」となり、ふらりと食堂に入ると予約の有無を尋ねられたりして、これまでの「効率」や「生産性」をもてはやして来た世界とは違う方向へ動き出した感があります。
この点はあたかも「パラレルワールドに足を踏み入れてしまった感じ」がします。有用な情報は膨大になり、検索もサクサク出来て、スピードや情報の質が格段に向上したことは事実なのでしょうが、それに対して一人ひとりの精神面では人間の本来的なペースを尊重したい欲求が働き、張り詰めた一日の中に少しは安らぎや癒しを求めているように思います。
今後、次に何が出てくるかは容易には予測できませんが、この機会に「止めたこと」と「始めたこと」、「印象が変わったこと」や「新たに気が付いたこと」などを振り返っておくことが今日の社会やそこに生きる自分たちを後あと知るうえで大事なことだと考えています。(N.C)
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