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日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)からのお知らせ

本コラムは、JBMIA DMS部会の委員が持ち回りで、文書管理等に関する最近の関心ごとについて記載する不定期掲載のコラムです。
本コラムの内容や意見は、全て執筆者の個人的な見解であり、各委員が所属する組織及びDMS部会を代表する見解ではありません。

2024/09/24

分類せずにいられない

社会人になりたての頃に、野口悠紀雄さんの「超整理法」という書籍が流行りました。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、書類や情報の整理・マネジメントに関する書籍で、「分類せず時系列で保存する」ことで、仕事の生産性がより高まるという骨子でした。
分類しようとすると「分類の谷間」のようなものが発生し、どちらに分類したかを覚えておく必要も生じるし、分類を考えることも手間。
それであれば「分類せずに検索する」方が、より効率的である。
当時の上司が、この本をいたく気に入り実践していましたが、自分はそれを横目に見ながら思っていました、
「分類せずにいられない」と。
理屈では「なるほどな~」と思いながら、どうしても分類したがる自分がいました。
今の自分のファイルサーバーやメーラーを見ても「分類するためのフォルダー」が存在しています。
でも確かにメーラーは分類用のフォルダーに自動的に振り分けるための「振り分けルール」を大量に設定しており、設定した内容も覚えていないので、結局、メールボックス全体を検索してしまうことも頻発です。
そうすると、やはり「分類せずに時系列保管」が良いのかもと思うこともありますが、結局、分類してしまいます。
こう言った自分の個人的な経験にとどまらず、文書管理システムでも、メタデータなどを用いて何らかの分類・ラベリングをすることが前提となっているように思います。
なぜでしょうか?
分類したがるのは、何か人類が生き延びるために埋め込まれた遺伝的性質の一つなのかな、などと他愛の無いことを思いながら、日々、せっせと分類しています。
皆さんは分類せずにいられますか?(T.S)

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