電子帳簿保存法令和5年度改正解説と検討の手引き

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日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)からのお知らせ

本コラムは、JBMIA DMS部会の委員が持ち回りで、文書管理等に関する最近の関心ごとについて記載する不定期掲載のコラムです。
本コラムの内容や意見は、全て執筆者の個人的な見解であり、各委員が所属する組織及びDMS部会を代表する見解ではありません。

2025/02/03

表示デバイスとしての紙の活用

 業務の電子化やDXが進み、仕事で使う様々な文書は、ほぼ電子化されています。私の会社では会社支給のノートパソコンやスマホからほぼすべての文書を見ることができ、いつでも、どこでも文書を見て、仕事することができるようになり、便利な世の中になったと実感しています。私が社会人を始めた頃、約35年くらい前と、今とでは仕事の仕方や時間の使い方まで大きく変わってしまいました。
 さて便利になった反面、ちょっと困っています。最近、文書はノートパソコンやスマホで読み、紙に印刷して読むことはめっきり少なくなりましたが、加齢とともに老眼が進み、画面上で文書を読むのが辛くなってきました。そのような場面になると、仕事ではありますが、かなり憂鬱になります。そこで文書を見る目的にもよりますが、文書のレビューや、何かと比較しながら、読む時は、紙に印刷して読むようにしています。時代とちょっと逆行しているようにも思いましたが、紙に出したほうが、業務効率が良く、自分にもやさしく、いいことずくめでした。
 業務の電子化ということでペーパーレス化が進んでいますが、その目的は紙をなくすではなく、業務の効率化だと思います。業務効率が向上すのであれば、紙を積極的に使うべきだと思います。業務効率を悪くしている紙の使い方として、①情報共有に時間がかかる、②必要な文書をすぐに見つけられない、③審査承認に時間かかる、というものがあります。これは業務で必要な情報が紙媒体にしかないというのがそもそも問題だと思います。業務で必要な情報を電子化し、文書管理した上で、業務の特性に合わせて、画面で見るのか、紙に出力して見るのかを選べば良いと思います。電子化が進んだ今だからこそ、紙の利点を意識して、紙と電子のハイブリットで真の業務の電子化ができるとよいと願っています。今だからこそ、紙の活用については今後も話していきたいと思います。(K.I)

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