A.人が読取れる情報を保存する技術および媒体は、機械読取り式の情報を保存する技術および媒体よりもシステム依存性は少ない。例えば、紙の文書は優れたシステム独立性を示す。紙の文書には、記録情報にアクセスするための特別なハードウェアまたはソフトウェアの必要が無い。
マイクロフィルムシステムは、ハードウェア依存性が最小である。紙の文書と同様に、マイクロフィルムの画像は、人が読取り可能な情報でできている。情報が小型化されているために、肉眼で読めるように表示または印刷するには拡大しなければならないが、必要な装置はいつでも入手できるものである。コンピュータ・データベースを使ってマイクロフィルムの画像を検索するのでなければ、マイクロフィルムシステムにはソフトウェア依存性はない。あったとしても、ソフトウェア依存性は記録の検索に限定される。またこの依存性は、文書画像の可読性には影響しない。
これに対して、機械読取り式フォーマットでコンピュータ記録媒体上に記録された画像、データベース記録その他の情報は、ハードウェアおよびソフトウェアに大きな依存性を持つことになる。磁気媒体や光ディスクは、特定のハードウェア(ドライブやジュークボックス類)と共に用いるように設計されている。全てのコンピュータ処理方式の情報は、特定のアプリケーション・プログラムで検索その他の処理が行われるようになっている。
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